木曽川を愉しむ住宅にしたい。これが依頼主の一番の想いだった。
前面道路を挟んで木曽川を臨む敷地。2階からはすばらしい眺望を得られるけれど、1階は一段高い道路から見下ろされる位置関係にあった。
「壁を傾ける」という簡単な操作で、構造を成立させながら、環境の悪い1階のヴォリュームを減らし、眺望の良い2階以上のボリュームを大きくとり、多くの部屋から木曽川を眺められるようにしている。
依頼主が住宅で叶えたい一番の想いが、外観にあらわれている。