OKAYAMA DREAM LAB
DETAIL
岡山県美作市の幹線道路沿いに建つ、元書店をリノベーションした複合施設で、建設会社のオフィスとその会社が運営するカフェ、そして地域の人々にも開放できる多目的室を内包した計画。
人口が減少していく地方都市のなかにあっても、絶えず人の気配が息づく場所をつくりたいという社長の想いから、「人々の活動の重なり合いが風景をつくる」というコンセプトのもと計画された。働く、憩う、集うといった異なる目的を持つ人々の営みがひとつの場所で交差し、平日はオフィスで働く人々の活気が、休日はカフェを訪れる人々の賑わいが空間を満たすことで、曜日を問わず常に人の活動がそこにある状況を作り出すことを目指した。
この「活動の重なり」を実現するため、オフィスとカフェはシームレスな構成とした。空間の中心にはオフィスの打ち合わせスペースとなるガラス張りの個室を配置し、オフィスエリア自体もガラス入りの木製棚で仕切ることで、動線や音は明確に分けつつも視覚的なつながりを持たせている。カフェの客席エリアはスタッフの作業スペースとしても使われる一方で、地域の人々も気軽に立ち寄れる場となっており、ソファ席、カウンター席、テーブル席、テラス席など多様な居場所のなかで、訪れる人が思い思いの時間を過ごせる環境を設えた。併設された多目的室も、自社やカフェのイベントだけでなく、地域交流の場やレンタルスペースとして機能し、施設のパブリックな役割を拡張する。このように、単に視覚的につながるだけでなく、実際の人の活動が交錯する場となることを意図している。
道路側へ大きく開いた既存の開口はそのまま活用しつつ、外周部には断熱効果と意匠性を兼ね備えた木製のガラス窓を新たに追加した。内部の豊かなアクティビティは外部へと自然に滲み出し、この場所で生まれる途切れない賑わいが、幹線道路沿いの街並みに新たな表情を与え、この施設がこれからのまちの賑わいを生み出す新たな拠点となることを期待している。
- 用途
カフェ+事務所+多目的スペース
- 所在地
岡山県美作市
- 竣工
2022年12月
- 規模
441㎡
- 区分
リノベーション
- 写真
河田弘樹

